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2005年10月19日

朝日と産経、社説で中国有人飛行を取り上げる

朝日新聞と産経新聞が19日の社説で中国の宇宙船『神舟6号』を取り上げ、日本の宇宙開発についてそれぞれ意見を述べています。

産経新聞は日本のロケット技術の問題点を『日本のロケット技術は未確立である。原因は「手段」を「目的」と取り違えたためだ。衛星を運ぶ手段であるロケットの高度化が、いつしか目的と化し、技術の確立を待たないまま次のロケットの開発に移るという失策を繰り返したといわれている』と述べ『米国の宇宙開発戦略は中国の台頭で大きく方針を変えつつある。日本がこうした世界情勢に振り回されないためにも、信頼性の高い基幹ロケットを育て上げることが急務である』と締めくくっています。

【主張】中国有人飛行 逆照射された日本の停滞
http://www.sankei.co.jp/news/051019/morning/editoria.htm

一方、朝日新聞は今回の『神舟6号』打ち上げで変わりつつある世界の宇宙開発の中で、日本が『明確な構想を持たず、国際的なうねりに埋没しかねない』と警鐘を鳴らし『政府全体として、宇宙開発をきちんと位置づけることが大切だ』『このままでは、せっかくの技術力を生かせない。根本に立ち返って、日本の宇宙開発を考え直す時期である』と述べ、『中国の有人飛行をめぐって気がかりなのは、軍事利用の不安がぬぐえないことだ』と自分で軍事利用の不安がぬぐえないと言っているにも関わらず『先端技術に強みを持つ隣国として、新しい協力の形を探っていきたい』と締めくくっています。

神舟6号 日本はどうするのか
http://www.asahi.com/paper/editorial20051019.html

ちなみに、中国は約130基以上の中距離ミサイルの照準を日本に当てています。そのミサイルの性能向上に利用される可能性が高いのに、どうして協力などできるのでしょうか?

投稿者 kenji : 2005年10月19日 12:57


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