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2012年2月 8日
ノーベル症
かの国は自国を『世界~大大国』や『世界~大強国』などと称してホルホルするのが大好きで、そんなお国柄なのでノーベル賞の季節になると毎年必ず「~がノーベル賞受賞か?」と盛り上がる『ノーベル症』という病気にかかります。
そんなかの国で『男性前立腺補助器具がノーベル生理医学賞候補』という記事が発表され、東亜板では「ノーベル賞ではなくイグノーベル賞だろ?」と盛り上がり、かの国ではマスコミ各社がこれを元ネタとした多数のホルホル記事を掲載し、いったいどんな結末となるのかwktkしながら生暖かく見守っていたところ、このホルホル状態に水を差す記事が出てきた模様。
以下、東亜板から転載。
- 1 名前:ピアノを弾く大酋長φ ★[sage] 投稿日:2012/02/08(水) 02:28:11.62 ID:???
- [記者の目]男性前立腺補助器具がノーベル生理医学賞候補?
ノーベル賞望む国民の心を利用した商法やめなければ
http://news.dongascience.com/MEDIA/Photo/2012/02/07/20120207-7.jpg
6日、国内のあるニュース通信社が「韓国最高齢発明家、ノーベル生理医学賞候補に推薦」という記事を載せた。
広報代理店がばら撒いた報道資料をほとんど書き写したような記事だったが、以後、多くのメディアが記事を書き取りながら10ヶ所余りの報道機関で関連記事が掲載された。
記事の内容を見れば、我が国最高齢の発明家で知らされたピョン・某氏がロシアのモスクワ国立大教授と国内の地方大のユン・某教授の共同推薦で去る1月ノーベル財団のノーベル賞審査委員会にノーベル生理医学賞候補として推薦になった。
ピョン氏が作った装置は「白土を利用した電子式陰茎動脈血流増進運動装置」。名前が珍しくてピョン氏を推薦したユン教授に電話をかけて機構に対して尋ねた。
ところが最初の一言から顔が赤くなる単語があふれた。
「男性たちが40~50才になれば前立腺機能が大きく落ちるのはご存じでしょう? この機構は電子式で男性の陰茎を運動させて機能を回復させる装置です。バイアグラのような薬物を使わなくても機能が良くなるとは本当に驚くべきアイデアではありませんか。」
教授は40代や50代男性の性器官を見ることがない記者に続けざまに「おわかりの通り、50代男性の前立腺は危機だ」と話をした。あっけにとられたが、それでも教授のあまりにも説明がおもしろかったのでこの部分はそのままにして次に移るとしよう。
だが、こういう男性補助器具をノーベル生理医学賞候補に推薦することができるという発想だけは確かめて行かなければならない。いったいいつから論文もなく特許だけがある発明品をノー
ル賞候補に推薦できたというのか。名前だけ賑やかだったところで間違いなく「男性専用性機能補助器具」なのにという話だ。
何よりノーベル賞は審査だけでなく推薦過程まで全て秘密裏になされる。したがって今回のように推薦者と推薦対象をマスコミにあらかじめ公開できず、万一公開されればその資格が取り消しになる。果たしてノーベル賞推薦システムがどのように進むのかに対して分かっているのか疑問だ。
推薦者資格にも制限がある。ノーベル審査委員会は、以前の受賞者または、その分野で活動中である著名な学者らと大学校および学術団体職員らに候補者を推薦してほしいという案内状を送り、これらから推薦された人物だけを審査対象者として登録する。誰でもノーベル賞候補を推薦できないという話だ。資料を送った広告代理店代表やユン教授が「民間はだめで、大学教授や研究所は推薦ができると分かっている」と説明するが、これは事実と違う。
また、案内状は指定の様式に合うように必ず書面で提出しなければならない。「メールで資料を送った」というユン教授の説明は事実ではない可能性が大きい。
陰茎動脈血流増進運動装置を見て惚れたというロシア大教授に推薦資格があり得る。それで記事に出てきたユズベコフ(A.K Yuzvcof)ロシア・モスクワ国立大生物学科教授をグーグルで検索してみた。だが「ユズベコフ」という名前はいくら探してみても出てこない。ノーベル委員会の推薦者程度ならすごい科学者に間違いないはずだ。
結局、今回のハプニングはノーベル賞という、私たち国民がそのように念願する「ロマン」を利用した商法に過ぎない。ここに事実確認もせずに記事を書いたマスコミまで加勢してこれをそそのかした。おかげでピョン氏が作ったという機構に対する関心は高まったようだ。
ひょっとしてイグノーベル賞(米国版タンジ日報(韓国のネット新聞)格)の「奇抜な研究年譜(AIR)」が、一年の間、地球村の人々を楽しくした最高の変わり者研究に授ける賞)を狙って機構を推薦したかも知れない。それでピョン氏を推薦したユン教授に「イグノーベル賞を狙ったか」と尋ねた。だが、教授は「イグノーベル賞とは何か」と答えて記者を茫然自失させた。
科学記者として暮らしていたらあらゆる資料と自己紹介記事をたくさん受け取ってみることになる。研究機関を作ったとか、昨年のノーベル賞受賞者の業績が事実自分がすでに何年か前に特許を出したものなのに受賞者名簿から名前が脱落したなどなど...。
記者はあふれる資料の中でも玉石を分けて最大限の事実検証を通じて国民に知らせることは知らせ、捨てることは捨てるべきだ。懐疑主義に基づいた厳格性は科学記者として必須の徳目だ。単純に「ノーベル賞」という単語に目がくらんで報道資料をそのまま出すのは問題だ。ファン・ウソク博士論文操作事件の時、科学記者が一つの席に集まって「倫理綱領」を話したのがまだ10年も経っていなかった。
今回のハプニングは教授-広告代理店-マスコミが合作した「ノーベル科学賞の売り飛ばし」と話すに値する。問題はこういうノーベル賞の売り飛ばしは国民の胸に傷だけ残すことになる。このような形の言論プレイは科学の大衆化や科学の大衆理解度を高めることはおろか、科学に対する国民の嫌悪感と拒否感だけ高めるだけだ。他の分野は分からないが、科学分野においてはまだ私たちの社会の成熟度が落ちるのではないか。
キム・ユンミ記者
(おわり)
ソース:ザ・サイエンス(韓国語) 2012年02月07日
http://news.dongascience.com/PHP/NewsView.php?kisaid=20120207200002276625
関連スレ
【ノーベル賞】韓国のヨンドン大学が98歳の韓国人男性をノーベル賞候補に推薦 男性の勃起力を増進させる装置を発明 [2/7]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1328587748/
しかしもうちょっと盛り上がって、かの国特有の斜め上の出来事が起こるのを見てみたかった。
【韓国】男性前立腺補助器具がノーベル生理医学賞候補?ノーベル賞望む国民の心を利用した商法やめなければ[02/07]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1328635691/
投稿者 kenji : 2012年2月 8日 06:16
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