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2009年8月23日

獣の奏者「探求編」「完結編」読了

文庫化されるまで待てるはずもなく、土曜日に買い物に出かけたついでに書店に寄って二冊とも購入して一気に読了。

探求編」では前作でエリンが気づいてしまった特滋水による闘蛇の数の制御の秘密がある出来事がきっかけとなり大公に明かされ、意図的に祖先たちが封じていた人の手による闘蛇の繁殖が復活し、このことがクライマックスに大きく関わってきますが、それは「完結編」を読んでからのお楽しみ。

「緑ノ目ノ民」が二度と同じ悲劇を起こさないために「戒律ノ民」となり封印してきた「操者の技」の封印がエリンの手によって解かれたとき、伝承として伝えられていた王獣が闘蛇の群れに襲い掛かることで起こるとされている『災い』が再び起こることは避けられなくなってしまったのかもしれません。

遠い昔に神々の山脈の向こうで起こった『災い』を再現するかのようにぶつかり合う、人の手によって繁殖された闘蛇の群れとリランの子供たち。

最終章「狂乱」は正にタイトル通りの内容で、あの「狂乱」を終わらせるにはエリンが取ったあの方法しか無かったのでしょうね。

アンケートはがきのあて先が「児童図書第一出版部」となっているので、ジャンルは「守人シリーズ」と同様に児童書となるようですが、子供から大人まで年齢関係無しに楽しめる内容で、1冊1680円とハードカバーなのでちょっと高いですがめっちゃ面白いので、試しに文庫の二冊を読んでみて気に入ったなら是非とも残り二冊も読んでみてください。

投稿者 kenji : 2009年8月23日 20:40


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