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2005年12月18日

民主党、分裂間近か?

米国と中国へ訪問した前原代表の帰国後に行われた民主党大会について主要各紙が社説で取り上げ、産経新聞や読売新聞、毎日新聞の社説は前原代表の今後のリーダーシップに期待する内容でしたが、朝日新聞だけは相変わらずの「アジア外交が心配だ」といった内容で、鳩山代表や菅代表が『それぞれ国家主席と会談するなど、中国指導部とは太いパイプを培ってきた』のに中国様の軍事力を『現実的脅威』と呼び、中国様との太いパイプを外すのはけしからんとご立腹の模様。

朝日新聞:民主党 ここはしっかり論争を
http://www.asahi.com/paper/editorial20051218.html

産経新聞:民主党大会 代表支え政権党に脱皮を
http://www.sankei.co.jp/news/051218/morning/editoria.htm

読売新聞:[前原民主党]「“抵抗勢力”との戦いはこれからだ」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20051217ig91.htm

毎日新聞:民主党大会 揺さぶりの次が大事だ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20051218k0000m070081000c.html

その太いパイプを持つ鳩山幹事長は、前原代表の『現実的脅威』発言に対して「先制攻撃はしないというのが中国の方針だ」と語ったそうですが、読売新聞社と米ギャラップ社が実施した日米共同世論調査によると、中国を『信頼していない』と答えた日本人は72%、中国の軍事力を『驚異的に感じる』と答えた日本人は76%にものぼるそうで、つい先日も日本の領海を侵犯し周辺地域を侵略しまくっている国が「先制攻撃はしない」などというのを信じる国民はほとんど居らず、民主党の保守派と世論のギャップは大きそうです。

ちなみに、中国人民解放軍の国防大学防衛学院長である朱成虎少将は「もしアメリカが台湾海峡の紛争に介入すれば、中国はアメリカに対し核の先制攻撃を行うのだ。中国は西安以東の全地域を犠牲にすることを覚悟するが、その代わり、アメリカは百あるいは二百乃至より多くの都市が廃墟にされてしまうはずだ」と語っていますね。

もしかしたら、保守派の考えでは日本の首相が靖国参拝すると「軍靴の音が聞こえる」と軍事的脅威になり、数十発の中距離核ミサイルの照準を日本に合わせ、領海侵犯を繰り返す国は軍事的脅威にはならないとか?

前原代表に強い風当たり 鳩山、菅両氏が相次ぎ苦言
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20051215/K2005121503650.html

中国「信頼せず」72%…読売・ギャラップ世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051214it16.htm

中国共産党による核恐喝もしくは統治危機転化の作戦(上)
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/08/html/d98768.html

前原代表は党大会閉幕後の記者会見で、東シナ海のガス田問題を例に挙げ「海洋権益では中国とは対立しており、今後、摩擦、衝突の可能性がある。毅然(きぜん)として日本の権益を守るために出来るだけの手段を取る」と、再び民主党保守派を刺激する発言をしましたが、前原代表は民主党タカ派を引き連れて離党し、自民党と合流する気だったりして。

民主党:前原代表、海洋権益で中国との衝突の可能性示唆
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20051217k0000e010066000c.html

投稿者 kenji : 2005年12月18日 08:21


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